2024年12月18日
【2024年データ考察】マレーシアの人気SNS事情を解説!日本との違いは?
マレーシアではTikTokやYouTube、Facebookの利用者数が多く、人気のSNSとなっています。
日本では考えられませんが、マレーシアでは若年層の割合が高いためか、TikTokが金融コンテンツに関する意思決定に大きな影響を与えているケースもありました。
SNS | 利用者数 | 広告リーチ | |
1位 | TikTok | 2,868万人 | 85.4% |
2位 | You Tube | 2,410万人 | 69.9% |
3位 | 2,235万人 | 64.8% | |
4位 | 1,570万人 | 45.5% | |
5位 | Facebook Messenger | 1,185万人 | 34.4% |
参考:https://datareportal.com/reports/digital-2024-malaysia
本記事では、デジタルマーケティングに18年以上携わってきたThe Digital Xが、ベトナムと日本のSNS事情を比較して考察したり、各SNSのマーケティング活用方法のヒントをお伝えしたりします。
マレーシアのSNS全体の利用者数
マレーシアの人口は3,500万人程度であり、このうち15歳から34歳の若年層は920万人、SNS利用率はおよそ30%です。
マレーシア | 日本 | |
人口 | 3,467万人 | 1億2,300万人 |
若年層人口 | 920万人(28.1%) | 2,390万人(19.5%) |
SNS利用者数 | 3,070万人(88.5%) | 8,600万人(70%) |
出典:https://datareportal.com/reports/digital-2024-malaysia
出典:https://www.meltwater.com/en/blog/social-media-statistics-malaysia
日本と比較しても若年層の割合が高く、また国民の大半がSNSを活用していることがわかります。
また、マレーシア人の国民性については、実際にマレーシアを訪れると下記のような特徴を持っていることを理解できます。
国の教育による日本へのリスペクト
Made in Japanに対する強い信頼
マレー系が強い政治的影響力を持っている
イスラム教やムスリムと聞くと、どうしても過激なイメージを持ってしまいますが、実際は大半の人々は穏やかで、過激派は一部に過ぎません。
多くのマレーシア人は日本に対する強いリスペクトを持ってくれているため、日本企業によるマレーシアへの越境ビジネスは、他の国に比べて相対的に有利な一面を持っています。
マレーシアにおける人気のSNS
マレーシアで人気のSNSを以下にまとめました。
SNS | 利用者数 | 広告リーチ | |
1位 | TikTok | 2,868万人 | 85.4% |
2位 | You Tube | 2,410万人 | 69.9% |
3位 | 2,235万人 | 64.8% | |
4位 | 1,570万人 | 45.5% | |
5位 | Facebook Messenger | 1,185万人 | 34.4% |
参照:https://datareportal.com/reports/digital-2024-malaysia
マレーシアでは、利用者数と広告リーチともにTikTokが1位となっており、ついでYouTubeやFacebookが人気となっています。
続いて日本で人気のSNSは次の通りです。
SNS | ユーザー数 | 広告リーチ | |
1位 | LINE(ライン) | 9,600万人 | - |
2位 | You Tube(ユーチューブ) | 7,860万人 | - |
3位 | X/旧Twitter(エックス/旧ツイッター) | 7,340万人 | 59.7% |
4位 | Instagram(インスタグラム) | 5,545万人 | 45.1% |
5位 | Facebook(フェイスブック) | 1,575万人 | - |
参照:https://datareportal.com/reports/digital-2024-japan
日本とマレーシアを比較すると、マレーシアではTikTokの利用者数が顕著なことから開放的で陽気な国民性が伺えます。TikTokの他にYouTubeも利用者数や広告リーチが多いことから、動画コンテンツは、有効だと言えるでしょう。
以下で、マレーシアの1〜5位のSNSについて解説していきます。
TikTok
TikTokは、Instagramよりもさらに下のZ世代を中心に利用されており、男性より女性の方が20%程度利用者数が多いです。
利用者層 | ・Z世代が中心 ・男性40.7%、女性59.3% |
利用目的 | ・コンテンツ消費 ・動画のポスト |
Digital- Business-Labによると、マレーシアではTikTokが金融に関する意思決定に大きな影響を与えているとのことです。72%のユーザーがTikTokで金融コンテンツを閲覧後にさらに検索して深堀りするなど、次世代の検索エンジンのように使われているようです。
その他にも、健康やファッション&ビューティーに関しても相性が良く、toC向けにも効果的なチャネルです。とはいえ、利用者の属性はZ世代が中心ですので、どの層をターゲットにするか明確化した上で活用しないと、反応が出にくい可能性があります。
以下では、無料でマレーシアの人気SNSや平均利用時間、Webサイトへのアクセスが多いSNSなど、日本と比較した上で効果的な媒体や施策に関する考察をまとめていますので、ご参考ください。
YouTube
YouTubeは若年層が中心に利用しているSNSで、日本における使われ方と同様です。
利用者層 | ・若年層が中心 ・男性51.9%、女性48.1% |
利用目的 | ・コンテンツの消費 |
YouTubeは、顔出しに加えて音声も加わった動画コンテンツになることが多く、信頼性構築につながりやすい媒体です。
実際に、 E-commerce Influencer Marketing in Southeast Asiaによると、マレーシアの消費者の約90%は、特に健康、ウェルネス、食品、ニュース、文学、ペット、出会い系サービスにおいて、インフルエンサー広告に影響されるとのことです。
もちろん、認知度を獲得する上でインフルエンサーのフォロワー数も重要ではありますが、フォロワーの少ないマイクロインフルエンサーの方がコンバージョンにつながるケースも多いため、低予算でも効果的にマーケティングを行えます。
Facebookは日本ではユーザーの年齢層が高めで、やや堅い印象を持たれるSNSですが、マレーシアでは幅広い年齢層に加え、よりカジュアルに利用されています。日本におけるX(旧Twitter)のような使い方をしていると、考えれば良いでしょう。
利用者層 | ・幅広い年齢層 ・男性55.2%、女性44.8% |
利用目的 | ・コミュニケーション ・写真や動画のポスト |
広告を活用する場合、興味や業界、役職など細かい属性に対してセグメントして広告配信できるので、ターゲットに効果的にアプローチできます。
もしコンテンツを投稿する場合、マレーシアではTikTokやYouTubeの利用者数が多いことからも推察できるように、ユーモアのあるコンテンツを制作することが重要です。特にZ世代にアプローチするなら、独自性や独創性のあるユーモアを求めているので、マレーシアで人気の投稿を分析してコンテンツ制作しましょう。
Instagramは若年層が中心に利用しており、女性ユーザーがやや多いのが特徴です。
利用者層 | ・若年層が中心 ・男性44.0%、女性53.5% |
利用目的 | ・写真のポスト ・コンテンツの消費 |
日本では食べ物や旅行先に関する投稿が多いですが、マレーシアではより日常生活にフォーカスした利用がされています。
先述したように、マレーシアでは特にTikTokとYouTubeの視聴者数が多いことから、動画コンテンツが有効だと言えるでしょう。したがって、リール広告(ショート動画版の広告)を使うことで、効果的にアプローチできます。
ただし、18歳未満の利用者をターゲットとする場合、InstagramをはじめとするMeta広告は設定が制限されるので、注意しましょう。
Facebook Messenger
Facebook Messengerは、Facebookが提供するメッセンジャーアプリで、幅広い年齢層に利用されています。イメージとしては、マレーシア版LINEのような位置づけです。
利用者層 | ・幅広い年齢層 ・男性56.1%、女性43.9% |
利用目的 | ・コミュニケーション |
Facebook Messengerは、FacebookやInstagramの顧客データがあるため、見込み客を特定しアプローチできるため、効果的なCRMチャネルと言えます。さらには開封率やクリック率が高いため、Facebook Messenger内で商品情報を送信するなど、コンバージョンにつなげたり、リピータ向けにアプローチしたりできます。
マレーシアのSNSの注意点
マレーシアでSNSマーケティングを進める上での注意点は、以下の2つです。
MCMC(通信マルチメディア委員会)による投稿の監視
3つの主要言語が存在する
MCMC(通信マルチメディア委員会)による投稿の監視
マレーシアの通信、インターネット領域において強い権限を握っているMCMCは投稿の監視を行い、実際に投稿を制限したことがあります。
具体的には、政府への批判や、ヘイトスピーチ、違法なギャンブル、人種的および宗教的に課する内容などが対象とされました。
2023年上半期には、Facebookを運営するMetaはマレーシア政府の要請で、3,000件を超える投稿を制限し、TikTokでも同様の事象が生じています。
マーケティング活動を行う際は、特に人種的および宗教的に配慮しましょう。
3つの主要言語が存在する
マレーシアにはマレー語のほか、英語と中国語が利用されており、3つの言語に対応したコンテンツやクリエイティブを作成することで、多くのユーザーにリーチできます。もし特定の民族を狙いたい場合、そのグループ内で人気のインフルエンサーを活用することで、直接アプローチ可能です。
しかし、SNSマーケティングを進めていくには、自社のリソースだけでは不足する可能性があります。
弊社は、東南アジア方面へのSNSマーケティングに精通しており、戦略~目標達成まで支援できますので、以下からお問い合わせください。
マレーシアのマーケティングに関するよくある質問
マレーシアのマーケティングに関するよくある質問は、以下の通りです。
マレーシアでSNSより効果的なマーケティング手法はある?
マレーシアのPR事例について教えてください
マレーシアで効果的なプロモーション戦略は?
マレーシアの越境ECの現状について教えてください
マレーシアでSNSより効果的なマーケティング手法はある?
マレーシアのデジタルマーケティングに関してより深く知りたい方は、以下の記事も参考にしてください。
【2024年最新版】マレーシアのWebマーケティングの現状と動向
マレーシアのPR事例について教えてください
マレーシアのPR事例に関して、以下の記事で紹介していますのでご参考ください。
【2024最新版】マレーシアのPRや広報戦略&成功事例|知名度を高める最適解は?
マレーシアで効果的なプロモーション戦略は?
マレーシアのプロモーション戦略に関して、以下の記事で紹介していますのでご参考ください。
【2024最新版】マレーシアのプロモーション戦略と手法を解説!最新トレンドを取り入れよう
マレーシアの越境ECの現状について教えてください
マレーシアの越境ECの現状に関して、以下の記事で紹介していますのでご参考ください。
【2024年版】マレーシアの越境EC市場の現状|規制や税制も解説
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