25/1/21
タイビジネスのススメ|進出前に知っておくべき基礎知識やメリット・デメ リット

昨今の日本情勢に不安を抱えている方、将来性に限界を感じている企業の中には、海外進出を検討している方も多いのではないでしょうか。
東南アジアは、日系企業がビジネスチャンスを掴むのに最適な場所です。
中でもタイは日系企業が進出しやすい土壌が整っています。
「タイの経済成長の見込みは?」
「日系企業にとってどんなメリットがある?」
この記事では、タイ進出やアジア進出を検討している方に向けて、タイビジネスがおすすめの理由を詳しく解説していきます。
成長を続けるタイ経済や日系企業進出のメリット、実際にビジネスをする前に知っておくべきことを解説しますので、ぜひ参考にしてみてください。
【海外進出】タイがビジネスにおすすめの理由
東南アジアは人口と経済規模が増加傾向であり、成長率が期待できるため海外進出先としておすすめの地域です。
なかでもタイは以下の3つの観点から、日系企業の拠点に最適だといえます。

まずは、タイでのビジネスがおすすめできる理由から詳しくみていきましょう。
日系企業の海外進出拠点がトップクラス
以下は2022年時点での日系企業の海外進出拠点数を、国別のランキングにしたものです。
国 | 企業拠点数 | |
1位 | 中国 | 31,324 |
2位 | アメリカ | 8,673 |
3位 | タイ | 5,856 |
4位 | インド | 4,901 |
引用:外務省「海外進出日系企業拠点数調査 2022年調査結果」2022年調査
タイは世界経済トップの中国・アメリカに次いで3位にランクインしています。
このことからも、日系企業がタイにビジネスチャンスを感じていることがわかるでしょう。
中間層・富裕層が多く経済成長の見込みがある
タイにはバンコクを中心に中間層や富裕層が多く暮らしているため、経済成長の見込みがあるのも理由の1つです。
富裕層やミドルアッパーが約20%、中産階級が約40%と全体の6割を占めています。
中間層は生 活必需品以外にもお金を使う余裕があるため、この所得階級が多いと国民の消費行動が活発化しやすい傾向です。
富裕層は積極的に投資をおこなうので、経済基盤が安定しやすい傾向があります。
そのため、幅広い事業のビジネスチャンスがあるのです。
さらにタイ政府は、「2036年までに高所得の仲間入りをする」という長期成長戦略ビジョン「タイランド4.0」を掲げています。
タイはASEAN諸国の中で比較的成熟傾向にある経済状況ですが、今後も成長が期待できるでしょう。
参考:マナミナ「マーケット専門家が語る!海外進出にタイを推す理由とタイ経済の特徴を解明<前編>」
地理的なハードルや言葉の壁が低い
日系企業がタイにビジネス進出するにあたって、地理的なハードルや言葉の壁が低いこともおすすめの理由です。
日本からタイまでおおよそ5~7時間で移動できることや、ビジネスの拠点がほとんどバンコクに集中していることから、移動のハードルが低いといえます。
また、外国企業が多数進出していることから、英語での会話が日常的におこなわれているのもポイントです。
タイの主要言語はタイ語ですが、ビジネスパーソンの多くは英語でコミュニケーションできます。
英語力さえあれば、日系企業が進出しても十分活躍できるでしょう。
タイにビジネス進出するメリット
ここからは、日系企業がタイにビジネス進出する具体的なメリットについてみていきましょう。
タイに拠点を展開するメリットは以下の通りです。

タイに拠点を設けることで、タイ国内だけでなく東南アジア諸国や中東・欧州などへの輸出経路も確保しやすくなります。それぞれ詳しく紹介していきますので、ぜひ参考にしてみてください。
アジアマーケットの中継地として優秀
タイはアジア諸国や世界進出に向けた足がけになる中継地です。
まず、マレーシア・カンボジア・ラオスなど東南アジア諸国の中心に位置している立地の良さがあります。
2014年の「南部経済回廊」で東南アジアへの物流環境が改善されたことから、アジアマーケットへの中継地としての魅力が増しました。
また、バンコクの空港から中東・欧州・アフリカにもアクセスでき、 世界への輸出拠点として大いに活用できるメリットがあります。
タイは周辺諸国と「二重税回避協定」を結んでいるため、進出企業はタイ国内と母国の双方で税金を支払わずに輸入出できるのです。
そのため、世界に向けた輸出拠点としてタイ進出を図る日系企業が増えてきています。
日本の商品・サービスへの高い需要
タイ進出のメリットとしては、日本文化に理解がある親日国であることが挙げられるでしょう。
タイ国内で日本ブランドが浸透しており、日本製品や日本食への需要が高いことも、日系企業のタイ進出を後押ししています。
とくにタイの若年層に日本のカルチャーが浸透しており、需要が高い傾向です。
また、現在タイでは「健康ブーム」が起こっており、日本食への興味関心が高まっています。
日本独自のブランドやカルチャーが受け入れられやすい環境が整っているため、日系企業にとってさまざまなビジネスチャンスがあるといえるでしょう。
外資企業向けの投資奨励制度
タイでは、外資企業向けの投資奨励制度が整っているメリットもあります。
「BOI(Board of Investment)」や関連政府機関に申請をおこない、適用条件に合致した場合は以下のような待遇が受けられるのです。

上記の制度が活用できれば、タイ進出のハードルがぐっと低くなります。
すでに進出している先行企業の中には、「BOI企業」に認定されている企業も多いです。
投資対象については以下を参考にしてください。
